秋の野外活動〜其の2
12月、もうすっかり冬です。
今年は、とかく秋が短く急に寒さがやってきました。
そのお陰で紅葉の美しさは、格別なような気がします。
そして、今年ほど紅葉を観る機会に恵まれた
秋もなかったように思います。

随分久しぶりの法隆寺。
何年振りだろうと考えてみたら
百済観音様をお納めする建物が建つ前。
本当ご無沙汰しちゃったんだな〜と
大宝蔵院を前に思ってしまった。


夢殿本尊特別開扉のこの時期
思い立ったら行っておかないと、
最近特にそう思う。
自分自身が少し日々の生活が身軽になったからなのか、
心に余裕が生まれたからなのか。。。。

それにしても、こんなに寒い日ないよ
というような日に行って参りました。





この風景が見えてきたら、
小学校の遠足、思い出してきました。



さあ、入ります。気持ちを引き締め。




向かう電車では、土砂降りの地域もあって
心配していきましたが、近づくにつれ雨はやみ
法隆寺では、雨に降られることなく
ゆっくりと居させてもらいました。










夢殿。
雨上がりの空に本当美しい。



本当に法隆寺は美しいな〜と思う。



斑鳩の里、ここは別の空気が流れています。




1時間半の道のり、
この本を片手に向かいました。




こんなに細かく書き込まれた西岡常一さんのノート。
観光センターの2階が資料館になってました。
仕事ぶりがかいま見れたことも、今回の収穫。
帰りは、法隆寺に関わる職人が住んでいた町、
西の里を通り帰りました。



1つ残念だったのは、
百済観音様が何だか寂しそうに見えてしまった。
小学生の頃に観たガラスケースの中に並んでた
あのお姿がリアルに思い出され、
何だか少々悲しい気持になってしまった。。。






2013/12/04 23:04 | Comments(0) | 街道をゆく
秋の野外活動〜其の一
10月から11月初めまで
とても忙しく過ごしたので
11月は、自分にご褒美月間にしてみた。
と言っても、イベント終了後3週間の短い期間ですが。。。


刺繍の仕事の合間の縫って
久々の歴史街道スペシャル。

紀州街道五條新町での用事を済ませ
葛城山麓の神社巡り。
今回の『和樂』白洲正子特集でも紹介されている
高鴨神社&一言主神社へ。
そして、お決まりのようにクリアンに立ち寄ってしまうのですが。。





紅葉にはまだ早い11月の高鴨神社。

秋といえば、タルトタタンです。



秋は美味しい!!



日を改め11月18日は、約一年半振りの
『秋の町石道〜2013』
実家に戻ってすっかり体力に自信がなくなってしまった私。
日暮れも早いし、ちょっと不安な気持ちを抱きつつ
幼なじみたかちゃんと、ベトナムカフェ田中先輩と
信仰の道180町石踏破に向け出発。
ズルをして父親に慈尊院前送ってもらっちゃいましたが、
山おばちゃん3人を送るおじいさん。
なかなかな図でした。

なので、慈尊院7時過ぎ出発
最初の1時間は地獄の登り。
柿畑を永遠登っていくのでした。



二つ鳥居から見える天野の里は
日当りもよく本当にキレイ。

そして、忘れた頃に。。。。

思いっきり屈伸運動をする私。
今頃やっても遅いんだよな〜。
あとあと足ガタガタに。


暑い暑いと、着てきた服を1枚、2枚と脱ぎ進めては、
寒い寒いと着込んでみたり。。。。
変温動物かと思うくらい、体温変化が激しい。

天野のゴルフ場近くでのお昼タイムでは、
ご機嫌そうに見えますが、

余りの寒さと突風に
早々にこの場を離れる羽目に。。。。
ここがお昼ご飯を食べるのに最適と
案内されていますが、吹きっさらしで相当寒いです。
秋に歩く方には、お勧め出来ないな〜。

5時起きで握ったおにぎりは、美味しかった。

この地点で110町石。
まだ70町しか歩いてないんですよね〜。


平坦道は、いくら歩いてもしんどくならないのに
登りは、辛い。
贅肉というお荷物を身につけた私には、
登りはキツいんですね〜。
本気で痩せないとと、いい聞かせながらの道のり。




正直疲れ疲れ、足ガタガタの道のりではありましたが。。。



大門を見ると、やっぱり元気になるんですね〜。
大門は凄いんです、この存在感。
この時、掲示板のしめすは4.2℃。
次の日には、高野山の初雪を記録したのだから
この寒さも仕方が無かったんですね。



持参した服はすべて着込んでの奥の院へお参りに。




3町石と紅葉。
残り3町です。




金堂で180町石最後の1町石を迎え
ここから改めて1町石のスタート。
奥の院弘法大師御廟まで36町石。

合計216町も歩かないといけないんですね。
1町は、109mなので約24kmの行程なんですよね〜。

根本大塔では、初めて立体曼荼羅も観れたし
誰もいない御廟でのお参り出来た。
夕闇を過ぎ、暗くなり始めた奥の院は、
3人だから歩けたけれど、
お墓を歩いてるんだから考えたら怖いですね。
その怖さがないのが高野山です。

秋の高野山は、紅葉がとてもキレイ。
11月中は、なんとか歩けるかな〜の町石道です。
(日暮れの早さや寒さを考えると)
休憩所というか、腰をかけれる所がほとんどないので、
立って休憩と言うと、行きたいな〜といった人も皆
う〜ん、それは無理といって諦めてしまいますが、
町石道は、いいですよ〜。
また季節を変えてまた行きたいな〜と思います。
次は、4月頃かな〜。
でも、秋がいいですね。
秋は、いい。本当に。









2013/11/24 21:59 | Comments(0) | 街道をゆく
街道をゆく〜第2弾『柳生街道〜滝坂の道』
円成寺でようやくお昼ご飯。
ここ円成寺の所在地『忍辱山(にんにくせん)町』
仏教用語の『忍辱』からきているのでしょうが
漢字もさることながら音も凄い地名ですね。

国宝の大日如来像は美しかったが、
本堂の柱に描かれた絵、聖徳太子2歳像がいい。
また、漫画の話しで申し訳ないですが
山岸凉子作『日出処の天子』以来の厩戸皇子のファンなです。

ここで遅い昼ご飯を食べようってことになっていましたが
(12時過ぎでしたが、朝ご飯5時であれば遅い昼です。)
結局、立派な池のあるお庭には、椅子の1つもない。
仕方なく、道路から庭への入口、垣根に座り込み昼食。
するとシュカ〜〜〜〜。観光バス停車の音では!?
大勢の観光客が前を通り過ぎる。
「なんや、ハイキングか?」「美味しそうなの食べてるな〜」
とおちゃん達にいじられつつの昼食。
自慢の庭をゆっくり眺める椅子すらないというのはどういうことだ?
と少々不満を抱きつつ、後半戦滝坂の道をスタート。



山道に入るとすぐお地蔵様。
ちゃ〜んとお花がお供えされています。






まさに、武蔵が歩いたような道



山道を抜け道路を進むと
180年続いているという峠の茶屋。



「や〜、わらび餅あるやん」
奥からは、「あるよ〜、いくつ」
「そんじゃあ、1つ」
なんてことない会話ではあるが。。。。。
誰かも書いていたように、寂れたと言うか汚いというか。。。
何とかちょっときれいなところに座ると
皮膚病で足にコブもあって、恐ろしく臭い犬近づく。
くたびれ気味のおっちゃん、
「作りたて」と言ってわらび餅を持ってくる。
う〜ん、こんなに上白糖たっぷりかかったわらび餅は久々。
ほんまに作りたてか〜?
犬物欲しげに離れない。おいおいそんなとこで掻くなよ。
オーノー、更に犬悪臭漂う。。。。。

500円のわらび餅、このシチュエーションと味では、高過ぎる。
観光地だから仕方ないか。。。。。
おまけに、私達が立ち上がると、
犬は、峠の茶屋の中にトコトコトコ。
衛生的に劣悪ではないのか!?
180年の歴史、その歴史を活かしもう少し上手く営業出来ないものか?


そこからは、遂に石仏の道へ。
再び山道を歩いてゆく予定。

ちょっと道を間違い、ドライブウェイに侵入。
自転車、歩行者これより通行禁止の文字をみて
引き返し、山道に入っていくものの、
第一目標である『地獄谷聖人窟』地図では500m15分の距離。

しかし、何分歩いても、目的地の地獄谷に着かない。
地図には、橋も詳しく描かれていたが、
その数以上の橋を渡ってきた。
半ば諦め気味にとぼとぼ歩いていたら
何とか地獄谷には到着したものの。。。。

ドライブウェイ侵入の道に迷った話しから、
またもや漫画の話しで申し訳ないが
山岸凉子自身の体験を元に描かれた
何度も何度も同じ道を通って、そこから抜け出せない
『世にも奇妙な物語』でいう『帰れない』
そんなことってあるんやで〜って言っていたからなのか?
随分、何かに翻弄されたようだった。


石畳を進んでゆくと



首切り地蔵




朝日観音

夕日観音を見て



急に現れた大木。
凄まじいパワー溢れる巨木でした。


そして、若宮神社から春日大社を抜け
興福寺五重塔を右に見て







美しい建物『仏教美術資料研究センター』



生え変わった新しい角には産毛があって気持ち良い。

この頃には、足取りはよたよたですね。
今回もCW-Xに助けられたので、筋肉痛はなしです。


滝坂の道13.9km、3時間半の行程。
一日で約26kmの行程を無事踏破。


多くの剣豪が歩いたであろう柳生街道。
石仏も素晴らしいし、もう少しクローズアップされてもいいのでは。。。
そんな風にも思いました。

あ〜井上さんの描いた石舟斎、沢庵和尚
いつか芳徳寺で観てみたいな〜。






2012/06/15 13:58 | Comments(0) | 街道をゆく
街道をゆく〜第2弾『柳生街道〜剣豪の里篇』
柳生といえば、石舟斎
自他ともに認める『バガボンド』を愛して止まない私。
剣豪石舟斎は、それはそれは魅力的に描かれていて、興味深い剣豪です。
なので今回は『柳生街道』
剣豪の里柳生から、滝坂の道を経て奈良に向かう道です。
おつうになった気分で大殿さまに会いに行って来ました。
(あほ丸出しの発言w)


今回も同行は、幼なじみのたかちゃん。
このコースを提案してくれた姉は、残念ながらお休みです。

6時半近鉄難波から奈良へ。
7時半のバスに乗って50分、柳生の里に到着です。

まずは、家老屋敷に
お決まりのこれ



う〜ん、女なのでお藤の方に顔出せば良かったかな。。。


石舟斎の供養のために創建
沢庵和尚が開山した『芳徳寺』へ。





柳生新陰流兵法図
不謹慎だか何だかかわいい。



美しい庭。

廃藩後は、悲しい運命にあった様ですが
いまは、解体修理も終え、今の姿にいたったそうです。
宗矩公、沢庵和尚の像は、厄を免れ安置されていました。良かった。

そしてその裏には、


柳生一族のお墓。
これはなかなか凄い迫力です。
千葉真一が演じた、柳生十兵衛のお墓も勿論ありましたよ〜。

凄く観に行きたかったのが
石舟斎が一太刀で割ったという怪石『一刀石』
『天乃石立神社』にその石はあるのですが、
この神社の素晴らしいこと。
巨石をご神体とする自然信仰の神社ですが、
これをパワースポットと言わずしてなんと言う
と言わんばかりの神々しいばかりの巨石群。



天の岩戸の扉石が落ちてきたという。
見事に2枚平行に並んでいるのです。



本当大きな岩、苔むした岩肌がこの上なく美しい。



左の岩は、きんちゃく石
五円玉挟んできました。ご利益ありそうなのです。

そして、その奥に鎮座するのが


石舟斎が天狗を切ったら、翌朝のこの姿になっていたという。
見事にまっ二つに切られてました。
思った以上に大きくってビックリ。
見事な切り口です。



そして、山道に入ると



岩に彫られた六地蔵



疱瘡地蔵

信仰の道なたたずまい。


山道から開けた柳生集落
綺麗な農村地帯です。



約3時間、11.8キロの道のり(i-phoneGPS)
滝坂の道に続く円成寺に無事到着。
一応、目標通り前半戦を終えました。


『滝坂の道篇』に続く。

2012/06/12 16:04 | Comments(0) | 街道をゆく
歴史街道を行く〜町石道篇
行ってきました!!
和歌山県、それも高野山の麓に生まれた私、
祈りの道『町石道』に行って参りました。
初めての挑戦です。

九度山から慈尊院をスタート、
高野山金剛峰寺まで続く180町石21Kmの道。

その慈尊院のある九度山町は、
弘法大師空海さまが、母に会うために月に九度通った
とされることから九度山という地名がついたという町。
5月には真田祭りという真田幸村ゆかりのお祭りもある
歴史のある町です。

慈尊院が180町石、大伽藍がゴールの1町石、
大伽藍を1町石として奥の院弘法大師御廟が36町石。
合計216町石(1町石109m)を歩ききりました。
幼なじみのたかちゃんと二人、
弘法大師さまの後押しもあって、歩ききれたのでしょう。
ワコールcw-xのお陰だという説もありますが。。。。




女人高野慈尊院には、こんなおっぱいがいっぱい。
安産祈願やお乳がよくでる様にお願いするもの
手作りのあっぱいだらけです。




こんな風に山道に突如として3mの町石が立っています。



二ツ鳥居、ここからの展望は最高です。




最後の上りにクタクタになって辿り着いた大門。
ここが高野の入口。
ここに辿り着いたのが6時間半がすでに経っていました。





金剛峰寺に着いた頃は、まだ元気だった私達。。。。。
7時間経過。
(信仰の道、バガボンドのTシャツです)

大好きな濱田屋のごま豆腐や
みろく石で買い物しながら奥の院へ。
欲望丸出しがいけなかったのか。。。。


いちの橋から奥の院に入り始めた頃から
疲れがドットではじめて




お大師さんの処に辿り着いた頃には、疲れきってボロボロ。
たかちゃんは、水掛地蔵さまにまともに水もかけられない状態。
私は、足が痛くってヨイヨイ状態。
信仰の道は、やはり厳しい。


無事お参りを終え、帰りのバス停についたのは、
歩き出して10時間が経過しておりました。


高校生の頃は、登山部でならし
信州の穂高や槍ヶ岳を登った私ですが
さすが歳には勝てないと思いましたが、
ほとんど体力作りもなしにこの21kmを歩ききり
奥の院までの4kmも諦めず歩ききれた私達、
まずは、自分を褒めてあげようと思います。

昨年あたりから空海さんの本を読んだり
何かの縁で今回の町石道に辿り着いたのではないかと思います。

これを機に、少ない休みを有意義に過ごすべく
『歴史街道を行く』をテーマに
充実したお休みを過ごしたいと思います。


お大師さん、(地元では、こんな風に呼びます)
無事に歩ききることで来ました。
ありがとうございます。



次回候補は、
明日香村、柳生街道です。
 

 

2012/05/16 01:35 | Comments(0) | 街道をゆく

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