『 五條新町より、MCC便り 』

裏庭は、セミの季節になりました。
大きな金木犀の木の周りは、這い出てきたセミの穴ぼこだらけ。
葉っぱには、セミの抜け殻だらけ。
この夏は、セミの抜け殻採集をしたいと思います。

抜け殻集めをしていると、
悲しいかな途中で力尽きて、脱皮の途中で死んじゃった子に出くわす。
抜け殻と思って触って、中身があるとギョッとします。
そして、死骸であることを思うと、気持ち悪くもなる。
長い間地底生活をして、ようやく飛び立つ時というのに
力尽きてしまうことを考えると、ブルーになってしまいます。
夕方には、ありんこの餌食になり
次の日には、喰い尽くされていたりするのですから、
自然界の厳しさと恐ろしさを実感する訳です。

そんな中、お昼に抜け殻採集のため庭に出ると
もぞもぞと動く芋虫くんのような茶色い物体。
まさか？と思ったけど、抜け出る前のセミのさなぎって言うんですか？
写真の子がもぞもぞと歩いてました。
羽根があるはずの昆虫の羽根の無い姿、相当気持ち悪いです。
地面を這う姿は、アップで観ると怪物くんです。
こんな私でも、触ることを一瞬躊躇してしまいました。

足場の良い所に移してあげて、そこでパチリ写真を撮らせて頂きましたが、
その数分後、脱皮姿を撮ろうと庭に出ると、
姿型も無く、一瞬にして消え去ってしまいました。
一体彼は、何処に行ったのか？
もぞもぞ歩きでは、どこにも行けないだろうに。。。。。

この夏は、早起きしてセミの実態をしっかり見届けたいと思います。